大人のADHDとは? 対応法やサポート団体などを紹介 | キズキビジネスカレッジ  

大人のADHDとは? 対応法やサポート団体などを紹介

こんにちは!就労移行支援事業所・キズキビジネスカレッジ(KBC)の堺です。

あなたは「自分がADHDではないか」と悩む、大人の人ではありませんか。

ADHDや発達障害という言葉を聞くと、「子どものもの」と感じるかもしれません。

しかし、近年、子どものうちは問題なく成長してきても、大人になって生きづらさを感じることで医療機関などを受診し、発達障害と診断されるケースが増えています。

かくいう筆者も、大人になってからADHDと判明した、「大人のADHD」の当事者です。

次のような生きづらさを抱える人は、もしかすると大人のADHDかもしれません(筆者も経験しました)。

  • 「がんばっても仕事が上手くいかず、続かない」
  • 「自分ではどこが悪いのかわからないけど、人間関係の悩みが尽きない」

この記事では、発達障害の一種である、ADHD(注意欠陥多動性障害)の特徴や診断方法、対策などをご紹介いたします。

この記事を読むことで、「大人のADHD」への理解が深まり、次の一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。

大人のADHDの特徴

大人のADHDの特徴

そもそもADHDとはどういった「障害」なのか、その特徴や特性、またなぜ大人のADHDが増えているのかを見ていきましょう。(参考:岩波明『大人のADHD もっとも身近な発達障害』、星野仁彦『知って良かった、大人のADHD』)

①そもそもADHDとは

ADHDとは発達障害の1種であり、注意欠如・多動性障害(Attention-Deficit Hyperactivity Disorder)の略称です。

ADHDは病気などではなく、先天的な(=生まれつきの)脳機能の偏りによって起きる障害です。

②ADHDの特性

②ADHDの特性

ADHDの特性には「不注意」・「多動性・衝動性」があり、人によってどちらが優勢に現れるか、また具体的にどのように現れるかは異なります(下記でご紹介する現れ方は日常生活における例です。医学的な診断の際に利用される特性は、後の項目でご紹介します)。

(1)不注意優勢型
  • 集中力が持続せずに気が散りやすく、ケアレスミスが多い
  • 物を失くす、置き忘れる
  • 段取りが下手で先延ばしにする(※)
  • 約束を守れない
  • 興味・関心のあることには集中し過ぎる

(※)段取りの補足
段取りをしていたとしても他のことを考えてしまい、別の作業を始めたり作業が不必要に枝分かれ・細分化していったりすることがあります。そうすると、上司などから「優先順位が違う」という指摘を受けたりします。

(2)多動性・衝動性優勢型(※)
  • じっとしていられず落ち着きがない
  • 順番待ちができない
  • 思いついたままに発言し、行動する
  • 衝動買いをしやすく、金銭管理が苦手

(※)衝動性の補足
仕事の場面で何かミスしてパニックになり、ミスを自分で対処するために、衝動的にいろいろな行動を試したり行ったりすることもあります。そうすると、上司などから「そのような状況でどうしてそんなことしたの」などの指摘を受けたりします。

(3)混合型
  • 上記の不注意優勢型と多動性・衝動性優勢型の特性を同程度に持っている人です。

(※)多動性の補足
ADHDの特性のうち、多動性の特性は加齢とともに収まっていく傾向にあります。
そのため、大人のADHDの特徴は「不注意」「衝動性」の症状を示す人が多いです。

③「大人のADHD」とは「大人になって困り感を自覚したADHD」のこと

前述のとおり、ADHDは先天的な(=生まれつきの)ものです。

つまり「大人になってから、ADHDになった(大人になるにつれて、ADHDになった)」ということはありません。

「大人のADHD」とは「子どものころはADHDの症状が目立たなかったけれど、大人になってからADHDの症状で困ることが増えた状態」を意味することが多いようです。

多くの場合、子どもの頃からADHDの特性はあったのですが、親や周囲の大人が手助けをしていたため「困難」と見なされなかったり、「困難」はあったけれど診断を受けていなかったということが考えられます。

近年、大人のADHDが取り上げられるのは、子どものころは目立たなかった特性が成人してから仕事上で困りごとが顕在化し、ADHDと判明するケースが増えているからと考えられます。

以下が特に多く挙げられる困りごとです。

  • スケジュール管理が苦手で時間をうまく使えない
  • 物事の優先順位が決めらず、仕事を抱え込んでしまう
  • 一度に複数の指示を覚えられない

大人になってからADHDと判明する人たちの中には、その生きづらさからうつ病などの二次障害を患うケースもあります。

なお、「子どものときからADHDだと診断を受けていた人が、大人になった状態(で、特性に伴う仕事や私生活の困り事がある状態)」を「大人のADHD」と表現することもあるようです。

大人のADHDかもと思ったときにできる3つのこと

大人のADHDかもと思ったときにできる3つのこと

自分の特徴や特性が本当にADHDによるものなのか、気になっている人もいると思います。

私自身も、自分がADHDではないかと思った際に、どうすればよいのか、本当にADHDなのか、大きく悩んだ時期がありました。

もし、ご自身の特徴が気になる場合は以下のことを参考としてご覧ください。

医療機関や支援機関などは後の章でご紹介します。

①自分のADHD傾向などを確認する

下記は、2013年にアメリカ精神医学会がまとめた『DSM-5精神疾患の診断・統計マニュアル』に挙げられているADHDの診断基準です。

診断基準に当てはまれば、ADHDの可能性があります。

  • 6つ以上の項目が少なくとも6か月以上続いている
  • 症状のいくつかが2つ以上の環境(職場・家庭・学校など)で見られる
  • 12歳以前から複数の症状が見られる。
不注意
  • (a)学業、仕事、または他の活動中に、しばしば綿密に注意することができない、または不注意な間違いをする(例:細部を見過ごしたり、見逃してしまう、作業が不正確である)
  • (b)課題または遊びの活動中に、しばしば注意を持続することが困難である(例:講義、会話、または長時間の読書に集中し続けることが難しい)
  • (c)直接話しかけられたときに、しばしば聞いていないように見える(例:明らかな注意を逸らすものがない状況でさえ、心がどこか他所にあるように見える)
  • (d)しばしば指示に従えず、学業、用事、職場での義務をやり遂げることができない(例:課題を始めるがすぐに集中できなくなる、また容易に脱線する)
  • (e)課題や活動を順序立てることがしばしば困難である(例:一連の課題を遂行することが難しい、資料や持ち物を整理しておくことが難しい、作業が乱雑でまとまりない、時間の管理が苦手、締め切りを守れない)
  • (f)精神的努力の持続を要する課題(例:学業や宿題、成人では報告書の作成、書類に漏れなく記入すること、長い文書を見直すこと)に従事することをしばしば避ける、嫌う、またはいやいや行う
  • (g)課題や活動に使うようなもの(例:学校教材、鉛筆、本、道具、財布、鍵、書類、眼鏡、携帯電話)をしばしばなくしてしまう
  • (h)しばしば外的な刺激(成年後期および成人では無関係な考えも含まれる)によってすぐ気が散ってしまう
  • (i)しばしば日々の活動(例:用事を足すこと、お使いをすること、青年後期および成人では、電話を折り返しかけること、お金の支払い、会合の約束を守ること)で忘れっぽい
多動性および衝動性
  • (a)しばしば手足をそわそわ動かしたりトントン叩いたりする、またはいすの上でもじもじする
  • (b)席についていることが求められる場面でしばしば席を離れる(例:教室、職場、その他の作業場所で、またはそこにとどまることを要求される他の場面で、自分の場所を離れる)
  • (c)不適切な状況でしばしば走り回ったり高い所へ登ったりする(注:成人では、落ち着かない感じのみに限られるかもしれない)
  • (d)静かに遊んだり余暇活動につくことがしばしばできない
  • (e)しばしばじっとしていない、またはまるでエンジンで動かされているように行動する(例:レストランや会議に長時間留まることができないかまたは不快に感じる、他の人には、落ち着かないとか、一緒にいることが困難と感じられるかもしれない)
  • (f)しばしばしゃべりすぎる
  • (g)しばしば質問が終わる前に出し抜いて答え始めてしまう(例:他の人達の言葉の続きを言ってしまう、会話で自分の番を待つことが困難である)
  • (h)しばしば自分の順番を待つことが困難である(例:列に並んでいるとき)
  • (i)しばしば他人を妨害し、邪魔する(例:会話、ゲーム、または活動に干渉する相手に聞かずにまたは許可を得ずに他人の物を使い始めるかもしれない青年または成人では、他人のしていることに口出ししたり、横取りすることがあるかもしれない)

②ADHDの検査・診断を受ける

①のチェック項目に当てはまるからといって、必ずしもADHDと診断されるわけではありません。

ADHDの診断は、心療内科・精神科・神経科などで生育歴の確認、知能検査(ウェクスラー式知能検査など)なども経て、医師が総合的に判断して行われます。

私も実際に上記の検査を受け、ADHDと診断されました。

私自身の心境としては、ADHDかもしれないと悩んでいたときに比べると診断を受けることで、これまでの苦労の原因がわかり、心のどこかがほっとして落ち着いた気分になったことを覚えています。

③ADHDだと診断できるのは医師のみ

③ADHDだと診断できるのは医師のみ

「ADHDの診断基準にどの程度当てはまるのか」などは医師のみが判断できます。

繰り返しますが、「自分がADHDかどうか」を確定させたい場合は、次項のように医療機関を受診し相談することをオススメします。

とはいえ、「自分の特性や本当に発達障害なのかは知りたいけれど、もしそうだったらどうしよう」と医療機関への受診をためらう人もいると思います。

そういった人は、後述する発達障害者支援センターなどの専門機関をご利用ください。

専門機関では、診断の前に相談が可能です。

「診断を受けるべきか」についても一人で悩まずに相談できます。

ADHDの特性への4つの対応方法

ADHDの特性への4つの対応方法

ADHDの特性に働きかける治療や対応は確立されてきています(ただし、根本的に「ADHDではなくなるための治療や対応」は現在のところありません)。

この章では特性への対応例を紹介します。

ご紹介するもの以外にも対応はたくさんあります。特性や性格によって向き不向きがありますので「あなた自身のADHDの特性」への対応は、医師やサポート団体に相談しながら探すことをオススメします。

①認知行動療法

対応の一つは、認知行動療法です。(参考:国立研究開発法人国立精神・神経医療センター認知行動療法センター「認知行動療法とは」)

認知行動療法
  • 認知行動療法は、認知に働きかけて気持ちを楽にする精神療法(心理療法)の一種です。ストレスを感じた人は悲観的に考えがちになって、問題を解決できないこころの状態に追い込んでいきます。認知行動療法ではそうした考え方のバランスを取って、ストレスに上手に対応できるこころの状態をつくっていきます。

認知行動療法は「自分の思考の癖を知って、多角的な視点で物事を見ること」を目的としています。

不安やストレスを感じた場面で認知行動療法の手法を使用することで、思考の整理ができ、不安やストレスを軽減することができます。

結果、発達障害の二次障害と言われる不安やうつの症状の緩和ができます。

②ソーシャルスキルトレーニング

②ソーシャルスキルトレーニング

ソーシャルスキルトレーニング(SST)という方法もあります。(参考:医療社団欣助会吉祥寺病院「SST(ソーシャルスキルトレーニング)について」、一般社団法人日本ソーシャルスキル協会「はじめての方へ」)

SST
  • ソーシャルスキルトレーニング(SST)は、「生活技能訓練」または「社会生活技能訓練」と訳され、認知行動療法に基づいたリハビリテーション技法です。相手の気持ちや状況を尊重しながら、自分の気持ちや状況を上手に伝えられるスキルを学んでいきます。、ストレス対処や問題解決ができるようトレーニングすることで、発達障害の特性で生じる生きづらさを軽減していきます。

ソーシャルスキルトレーニング(SST)では、具体的な「困る場面」での対応方法を学び、学んだ対応方法を実践することで失敗を減らしていけます。

結果、対人場面などでの苦手意識が減り、自信に繋がります。

③投薬治療

ADHDは病気ではありませんが、近年の研究によって脳の神経伝達物質に作用し、特性を緩和する薬が開発されています。

以下、代表的なものを紹介します。

(1)コンサータ(メチルフェニデート塩酸塩)
  • 脳内の神経細胞の間で情報を伝える神経伝達物質(ドパミン、ノルアドレナリン)を増加させ、神経機能を活性化し注意力を高めたり、衝動的で落ち着きがないなどの症状を改善します。(引用元:一般社団法人くすりの適性使用協議会「コンサータ錠18mg

※補足
コンサータは不適正な使用による依存や乱用のリスクを避けるために、処方できる病院・薬局が限られています。また、患者情報も「ADHD適正流通管理システム」というものに登録されます。

(2)ストラテラ(アトモキセチン塩酸塩)
  • 脳内の神経細胞の間で情報を伝える神経伝達物質を調節し、不注意や多動・衝動的で落ち着きがないなどの症状を改善します。(引用元:一般社団法人くすりの適性使用協議会「ストラテラカプセル25mg」)
(3)インチュニブ(グアンファシン塩酸塩)
  • アドレナリン受容体に作用して、脳内の神経伝達物質の働きを調節することにより、注意欠陥/多動性障害の症状を改善します。(引用元:一般社団法人くすりの適性使用協議会「インチュニブ錠3mg」)

④ケアレスミス・マルチタスク対策の参考コラム

その他にも、ADHDの特性に由来するケアレスミスの発生やマルチタスクの不得意さへの対策はたくさんあります。

それぞれ下記のコラムに詳細を書いていますので、ご興味がありましたらご覧ください。

大人のADHDの人に有効な仕事術、特性を活かせる仕事、活躍できる職業

大人のADHDの人に有効な仕事術、特性を活かせる仕事、活躍できる職業

ADHDの特徴は大人になって仕事をする上で大きな困難となることもあります。

しかし、大人のADHDの特徴とうまく付き合いながら仕事で活躍する人もいます。

中にはその特性を活かし、仕事で大きな成果を上げる人もいるようです。

この章では、ADHDの人に有効な仕事術、強み、向いている仕事などを紹介いたします。

①ADHDに有効な仕事術

大人のADHDの人は、仕事の優先順位がつけられない、忘れ物が多い、片づけられないなど、多くの困りごとが発生します。

しかし、これらは対策を習慣づけることで乗り越えられることもあります。

下記は大人のADHDに生じやすい困りごとを減らす有効な仕事術の例です。

  • 整理整頓だけする時間を設定する
  • 徹底的にリスト化する
  • 持ち物などは前日に準備する
  • ゲーム要素を取り入れる
  • アプリやツールを利用する

実際に筆者は、仕事をする際、ふせん(ポストイット)に「やることリスト」を書き込み、常にPCに張り付けるという対策をすることで、業務の抜けをなくすようにしています。

ADHDの仕事術をさらに詳しく知りたい人は、下記コラムをご覧ください。

②特性を活かした仕事をする

大人のADHDの特性は大きな困難を伴うこともありますが、逆にとらえれば強みとなる部分も多くあります。

強みになる特性の例
  • 発想力に富んでいてアイディアが豊富
  • 好奇心旺盛で新しいことにチャレンジできる
  • 興味のある分野には没頭することができる
  • 決断力があるのでスピーディーに物事を判断できる
  • 感覚に優れていて周囲の環境に敏感

上記の特性をうまく活かすことができれば、仕事上で大きく活躍することができるでしょう。(参考:榊原洋一『図解 よくわかる大人のADHD』)

③ADHDの人が活躍できる職業

③ADHDの人が活躍できる職業

前述のように強みを活かすことで、大人のADHDでも大きく活躍することが可能です。

特性を活かす仕事の例として、以下の職業が例として挙げられます。

発想力を活かす仕事
  • デザイナー
  • アニメーター
  • イラストレーター
行動力・決断力を活かす仕事
  • 営業職
  • ジャーナリスト
  • カメラマン
  • 起業家
興味のある分野への集中力を活かす仕事
  • プログラマー
  • エンジニア
  • 研究者

それぞれの職業がなぜオススメなのかなど、詳しくは、下記コラムをご覧ください。

なお、ADHDの特性は人それぞれで異なるため、紹介した職業はあくまで例です。

「大人のADHDでも、社会人生活を送れる」という安心材料にしていただいた上で、「実際のあなた」に向いた職業や働き方は、次章のサポート団体などと話をすることで、具体的にわかっていくと思います。

大人のADHDの相談先・受けられる支援7選

大人のADHDの相談先・受けられる支援7選

自分が大人のADHDと判明したときや大人のADHDかもしれないと思ったときに利用出来る相談機関はたくさんあります。

一人で抱え込まず、相談機関を利用してみてください。

具体的な相談先の例を紹介します。

相談内容によって下記のようなざっくりとした区分が可能です。

生活や精神面での相談
就職や仕事に関する相談

以下、概要を解説します。

気になるところがあれば、お近くの事業所に問い合わせてみることをオススメします。

①発達障害者支援センター

発達障害のある人やその家族を対象に発達障害者の療育や就労等の各種相談に対応する機関です。

日常生活から仕事に関することなど、様々な相談が可能です。発達障害と診断されていなくても相談可能です。

全国の一覧は、国立障害者リハビリテーションセンターの「発達障害者支援センター・一覧」をご覧ください。

②精神保健福祉センター

各都道府県・政令指定都市ごとに1か所ずつあり「こころの健康センター」などと呼ばれている場合もあります。

こころの健康についての相談、精神科医療についての相談、社会復帰についての相談など精神保健福祉全般にわたる相談を行っています。

全国の一覧は、全国精神保健福祉センター長会の「全国精神保健福祉センター一覧」をご覧ください。

③基幹相談支援センター

「地域の相談支援の拠点」として、障害のある人のための総合的な相談を行ったり、より適切なサポート団体との連携を行ったりします。

お近くのセンターは「お住まいの市区町村名または都道府県名+基幹相談支援センター」などのインターネット検索で見つかると思います。

④自助会・互助会・ピアサポート

「同じ悩みを抱えている人たち」が互いに支え合い、情報交換などを行う団体の総称です。お悩みを打ち明けたり、対処方法などを共有できたりします。

具体的な実施内容や目的は、会によって様々です。

インターネット検索などで気になるところが見つかったら、問い合わせたり話を聞いてみたりできると思います。

⑤地域障害者職業センター

公共職業安定所(ハローワーク)が行う職業紹介等の業務と連携して障害者の職業に関する能力の判定、職業相談、職業指導および就職後のアフターケアなどを行っています。

全国の一覧は、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構の「地域障害者職業センター」をご覧ください。

⑥障害者就業・生活支援センター

障害者就業・生活支援センターは、障害者の職業生活における自立を図るため、就業面及び生活面における一体的な支援を行っています。

全国の一覧は、厚生労働省の「障害者就業・生活支援センターについて」をご覧ください。

⑦就労移行支援事業所

「就労移行支援事業所」は発達障害や病気のある人のために、就職に向けたサポートを行います。

サポートの例
  • 職業相談
  • メンタル面のケア
  • 職業で必要となる専門的なスキルの講習
  • 実際の就職活動の支援(履歴書添削・面接練習など)
  • インターン先の紹介
  • 就職後の定着支援

就労移行支援事業所の詳細は、下記コラムをご覧ください。

私たちキズキビジネスカレッジ(KBC)は、うつ病や発達障害などの人のための就労移行支援事業所です。

  • 病気や障害があっても、KBCでは初任給は38万円も
  • 通常52%の就職率が、KBCでは約83%
  • 通常約1年半かかる就職内定が、KBCでは平均4ヶ月

新宿・横浜・大阪に校舎があり、通える範囲にお住まいであれば、障害者手帳がなくても自治体の審査を経て利用することができます。詳しくは下記のボタンからお気軽にお問い合わせください。

まとめ:より生きやすくなる答えが見つかっていくはず

まとめ

大人のADHD(かもしれない)人に向けて、ADHDの概要、対応法、サポート団体などをご紹介しました。

この記事を読まれているあなたは、多くの困りごとを抱えているかもしれません。

大人のADHDの特徴は、仕事や生活をする上は大きな困難となることがあります。

実際、私自身も大人のADHDで悩みを抱えた当事者です。

しかし、この記事で紹介したとおり、特性・特徴を理解したり、治療や対策をすることで大人のADHDの人でも楽しく人生を送ったりすることはもちろん可能です。

お一人で悩まずに、ぜひいろいろな人に相談してみてください。

私もADHDと判明した後は自分の道を模索し、一歩一歩前へと進んでいます。

きっとあなた自身にも、より生きやすくなる答えが見つかっていくはずです。

この記事が大人のADHDに悩むあなたの役に立ったなら幸いです。

よくある質問(1)

「大人のADHDかも」と思ったときにできることを知りたいです。

一般論として、次の2つが考えられます。(1)自分のADHD傾向などを確認する、(2)ADHDの検査・診断を受ける。詳細はこちらをご覧ください

よくある質問(2)

大人のADHDの特徴を知りたいです。

一般論として、次のようなものがあります(個人差があります)。(1)集中力が持続せずに気が散りやすくケアレスミスが多い、(2)物を失くす、置き忘れる、(3)段取りが下手で先延ばしにする。他にもありますので、詳細はこちらをご覧ください。

監修志村哲祥

しむら・あきよし。
医師・医学博士・精神保健指定医・認定産業医。東京医科大学精神医学分野睡眠健康研究ユニットリーダー 兼任准教授、株式会社こどもみらいR&D統括。 臨床医として精神科疾患や睡眠障害の治療を行い、また、多くの企業の産業医を務める。大学では睡眠・精神・公衆衛生の研究を行っており、概日リズムと生産性、生活習慣と睡眠、職域や学校での睡眠指導による生産性の改善等の研究の第一人者。

【著書など(一部)】
子どもの睡眠ガイドブック(朝倉書店)』『プライマリ・ケア医のための睡眠障害-スクリーニングと治療・連携(南山堂)』
他、学術論文多数

日経新聞の執筆・インタビュー記事一覧
時事メディカルインタビュー「在宅で心身ストレス軽減~働き方を見直す契機に」

監修キズキ代表 安田祐輔

発達障害(ASD/ADHD)当事者。特性に関連して、大学新卒時の職場環境に馴染めず、うつ病になり退職、引きこもり生活へ。
その後、不登校などの方のための学習塾「キズキ共育塾」を設立。また、「かつての自分と同じように苦しんでいる人たちの助けになりたい」という思いから、発達障害やうつ病などの方々のための「キズキビジネスカレッジ」を開校。一人ひとりの「適職発見」や「ビジネスキャリア構築」のサポートを行う。

【著書ピックアップ】
ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(2021年12月、翔泳社)』

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翔泳社公式 【略歴】
2011年 キズキ共育塾開塾(2023年7月現在10校)
2015年 株式会社キズキ設立
2019年 キズキビジネスカレッジ開校(2022年7月現在4校)

【その他著書など(一部)】
学校に居場所がないと感じる人のための 未来が変わる勉強法(KADOKAWA)』『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(翔泳社)』『暗闇でも走る(講談社)』

日経新聞インタビュー『働けたのは4カ月 発達障害の僕がやり直せた理由』
現代ビジネス執筆記事一覧

【メディア出演(一部)】
2022年 NHK総合「日曜討論」(テーマ:「子ども・若者の声 社会や政治にどう届ける?」/野田聖子こども政策担当大臣などとともに)

監修角南百合子

すなみ・ゆりこ。
臨床心理士/公認心理師/株式会社こどもみらい

サイト運営キズキビジネスカレッジ(KBC)

うつ・発達障害などの方のための、就労移行支援事業所。就労継続をゴールに、あなたに本当に合っているスキルと仕事を一緒に探し、ビジネスキャリアを築く就労移行支援サービスを提供します。トップページはこちら→

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