発達障害の二次障害がある人の苦労や症状、対処法は?仕事面から解説

こんにちは、就労移行支援事業所・キズキビジネスカレッジ(KBC)の寺田淳平です。
発達障害の人の中には、「二次障害」に悩む人が少なくありません。
二次障害とは、発達障害に伴って発生する精神障害などの二次的な問題のことです。
例えば、「発達障害の特性により仕事のミスが頻発し、叱責を受け続けたことで気分が落ち込んでしまい、うつ病を発症した」というときの、うつ病が二次障害にあたります。
あなたも、こうした二次障害による苦労や症状に悩んではいないでしょうか?
そこで本コラムでは、発達障害の二次障害への対処法と予防策を徹底解説いたします。
単なる概要に留まらず、特に仕事の面で気に掛けたいことも紹介しますので、発達障害の二次障害にお悩みの方は、ぜひ読んでみてください。
【本文に入る前に…】
就労移行支援
という仕組みを知っていますか?
「就労移行支援」とは、「病気や障害のある人の一般企業での就職や仕事での独立と、その後の定着」をサポートする仕組みのことです。キズキビジネスカレッジは、就労移行支援の中でも、「これまでの職歴とは異なる、新たな業界・分野への就職」と「これまでの職歴を活かした就職」の両方に強いのが特色です。就労移行支援は公的な認可に基づいて行われており、病気や障害があることが診断書から明らかな場合などは、国の補償で最低0円から就労支援を受けられることもあります。
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- 就職までの期間
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KBCでは82%
監修キズキ代表 安田祐輔

発達障害(ASD/ADHD)当事者。特性に関連して、大学新卒時の職場環境に馴染めず、うつ病になり退職、引きこもり生活へ。
その後、不登校などの方のための学習塾「キズキ共育塾」を設立。また、「かつての自分と同じように苦しんでいる人たちの助けになりたい」という思いから、発達障害やうつ病などの方々のための「キズキビジネスカレッジ」を開校。一人ひとりの「適職発見」や「ビジネスキャリア構築」のサポートを行う。
【著書ピックアップ】
『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(2021年12月、翔泳社)』
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翔泳社公式
【略歴】
2011年 キズキ共育塾開塾(2022年7月現在9校)
2015年 株式会社キズキ設立
2019年 キズキビジネスカレッジ開校(2022年7月現在4校)
【その他著書など(一部)】
『学校に居場所がないと感じる人のための 未来が変わる勉強法(KADOKAWA)』『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(翔泳社)』『暗闇でも走る(講談社)』
日経新聞インタビュー『働けたのは4カ月 発達障害の僕がやり直せた理由』
現代ビジネス執筆記事一覧
【メディア出演(一部)】
2022年 NHK総合「日曜討論」(テーマ:「子ども・若者の声 社会や政治にどう届ける?」/野田聖子こども政策担当大臣などとともに)
執筆寺田淳平
てらだ・じゅんぺい。
高校2年の春から半年ほど不登校を経験。保健室登校をしながら卒業し、慶應義塾大学に入学。同大学卒業後の就職先(3,500人規模)で人事業務に従事する中、うつ病を発症し約10か月休職。寛解・職場復帰後、勤務を2年継続したのち現職のフリーライターに。
2019年に一般財団法人職業技能振興会の認定資格「企業中間管理職ケアストレスカウンセラー」を取得。
サイト運営キズキビジネスカレッジ(KBC)
うつ・発達障害などの方のための、就労移行支援事業所。就労継続をゴールに、あなたに本当に合っているスキルと仕事を一緒に探し、ビジネスキャリアを築く就労移行支援サービスを提供します。トップページはこちら→
目次
発達障害の「二次障害」とは、発達障害に伴う別の病気・状態のこと

発達障害の「二次障害」とは、発達障害の特性に関連して、「うつ病や不安障害のような精神障害をわずらう」「引きこもりになる」といった困難を抱えている状態を言います。(以下参考:齊藤万比古『発達障害が引き起こす二次障害へのケアとサポート』、小栗正幸『発達障害児の思春期と二次障害予防のシナリオ』)
二次障害の原因は、発達障害の特性に伴うストレスや不適応と考えられています。
そもそも発達障害の人は、「脳の機能の偏り」によって、発達障害ではない人と異なる特性を持っています。
例えば、ASD(自閉スペクトラム症)に顕著なように、発達障害の人の多くはコミュニケーションや社会性の面で困りごとを感じやすく、周囲から距離を置いた結果、孤立することも少なくありません。
中には、職場でいじめにあったり、過剰に叱責されたりと、精神的な圧迫を受けている人もいます。
そうした状況によって、「うつ病」などの二次障害を発症するのです。
ただし、二次障害は、診断書に記載されるような正式な病名がつくものとは限りません。
二次障害はあくまでも発達障害に関連して起こる「二次的な問題」の総称でしかなく、大切なのは、二次障害の内実や具体的な疾患を理解して対処することである、という点に留意してください。
二次障害の種類と症状
二次障害の種類と症状は、主に「内在化障害」と「外在化障害」に大別されます。
それぞれ、概要と例を紹介します。
二次障害①内在化障害
内在化障害とは、不安、強迫観念、抑うつ症状といった、内面で起こる情緒的な症状を表す二次障害の総称です。
症状としては、気分の落ち込みや、意欲の低下、特定の状況に対する過度の不安が見られます。
具体的な疾患として以下が挙げられます。
- うつ病
- 不安障害
- 適応障害
- 強迫性障害
- 心身症
- 依存症
こうした疾患に伴って、引きこもりの状態が見られることもあります。
二次障害②外在化障害
外在化障害とは、反抗や非行を含む行動上の問題を通じて発達障害の葛藤を表現する、二次障害の総称です。
具体的には、以下のような素行面の障害が見られます。
- 反抗挑戦性障害
- 行為障害
周囲の人や権威に対して、常に反抗的・感情的な態度を示す障害のこと
他人の権利を侵害するような素行不良を示す障害のこと
ともに、程度の差はあれ、思春期に見られるケースが多いですが、大人になってからも反社会的な傾向が持続する人もいます。
また、上述した内在化障害と外在化障害は、単独ではなく複合的に表れる場合も少なくありません。
二次障害の治療法〜基本的には精神療法〜

二次障害の治療では、基本的には精神療法が行われます。
精神療法とは、薬物などの身体的に作用するアプローチではなく、臨床心理士などとのカウンセリングを通じて考えを整理したり、思い込みを修正していったりする、精神的なアプローチのことを言います。
代表的な治療法として、患者に特有な思考の偏りや、物事を解釈する際の「認知の歪み」を自覚し、それを修正していく「認知行動療法」などがあります。
ただし、複数の精神疾患を併発しているなど、状況によっては薬物療法を行う場合もあります。
いずれの治療法にせよ、まずは医師に診断を求めることが必要です。
必ず心療内科やクリニックを訪ねて、医師の診断を仰ぐようにしましょう。
発達障害の二次障害を抱える人の3つの悩み
発達障害の二次障害を抱える人には、それぞれに悩みがあります。
ここでは、よく挙げられる3つの悩みを紹介いたします。(以下参考:水島広子『正しく知る不安障害~不安を理解し怖れを手放す~』)
悩み①自分に自信が持てない

1つ目の悩みは、「自分に自信が持てない」です。
発達障害の人は、幼少期から、学校などの集団生活の場で、「定型発達者(非発達障害者)が普通にできることが、自分にはできない」という状況に直面しやすいと言われています。
例えば、ASDの人であればグループワークや集団行動の際に、周囲と足並みを揃えることができず、ちぐはぐな行動を取って、悪目立ちしてしまうといった事例が見られるでしょう。
そうした挫折体験を繰り返す中で、自信を失う人が多いのです。
また、社会人になってからも、特に発達障害の診断を受けていない人は、「仕事が思うように進まないのは能力不足だから」だと一人合点して、「自分はダメだ」と落ち込みやすいとされています。
発達障害が理由で思った成果が出せず、自信が持てなくなり、抑うつ症状を示す人も少なくないようです。
悩み②ネガティブな考え方になりやすい
2つ目の悩みは、「ネガティブな考え方になりやすい」です。
自信喪失と近いですが、発達障害の人の中には、新しく物事を始めようとしても、過去の失敗が思い出されて、「どうせまた失敗する」とネガティブに考える人がいます。
中には、人前での発表やプレゼンテーションを過度に恐れるなど、不安障害のような明確な形で二次障害をわずらう人もいます。
こうした二次障害がもとで、ネガティブな思考が癖になり、行き詰まりを感じることが多いようです。
悩み③人と接するのが怖い

3つ目の悩みは、「人と接するのが怖い」です。
前述したように、発達障害は脳の機能の偏りによって生じるものですので、本人がカバーできる範囲が限られている上に、自覚を持ちづらい面があります。
例えば、コミュニケーションをする際、非発達障害者の人であれば、立場に応じて敬語を使うなど、言葉遣いを変えるのが一般的です。
しかし、発達障害の人はそもそも上下関係を理解することが難しく、友達に対するような話し方をしてしまう場合があるのです。
こうしたコミュニケーションの様式の違いや特性が原因となってトラブルが頻発すると、発達障害の人は「社会不安」「対人不安」という形で、人と接することを恐れるという二次障害を抱えやすくなります。
この「人と接するのが怖い」という悩みは、ADHD(注意欠如・多動性障害)の人よりも、コミュニケーションに困難を覚えるASDの人に多く見られると考えられます。
発達障害の二次障害への対処法4選
この章では、発達障害の二次障害に悩む人ができる対処法を具体的にご紹介します。
前提として大切なのは、できる限り周囲の人や専門家を頼ることです。
人間関係で傷ついたりして「人と接するのが怖い」という方は、信頼できるご友人、ご家族、該当する専門機関の支援員などに、まずは相談してみてください。
そうした人たちを頼ることで、一人で抱え込むよりも、問題解決がずっとスムーズに進みます。
その上で、以下に紹介する二次障害を治療するためにできることを参考にしてみてください。
対処法①専門医の診察を受ける

最も大切なことは、「専門医の診察を受ける」ことです。
発達障害の人は、自分でも気づかないうちに、うつ病などの精神障害を患っている場合があります。
抑うつ症状が続いたり、過度の不安で息苦しさを感じるなど、わずかでも兆候を感じるようでしたら、まずは病院にかかってみてください。
特に、我慢を積み重ねてきた人の場合は、休職などの具体的な対応策を勧められるかもしれません。
その際は、お勤め先にも必ず相談して、できる限り早く医師の判断に従えるように準備を進めましょう。
また、薬を処方された場合には、自己判断で服用を中断しないことが大切です。
ちなみに、発達障害の二次障害としてよく見られるうつ病と休職の関わりについては、コラム「うつ病で休職する人の確認事項まとめ|休職期間、手続き、人事の対応について」にまとめてありますので、併せて読んでみてください。
なお、主治医の方針に納得できなかったり、処方された薬で改善されている実感が持てなかったりする場合には、セカンドオピニオンを求めて別の病院にかかるのもひとつの手段です。
元の先生と違う方針を示されるようであれば、あなたが信頼できる方の医師の判断に基づいて、治療に専念しましょう。
ただし一般論として、セカンドオピニオンでも治療の方針があまり変わらないようなら、多少納得できないところがあっても、今の方針に従うことをオススメします。
また、代替医療や民間療法ではなく、「病院」の治療を受けるという点も重要です。
成果がすぐに出ないからといって、専門機関でないところへ治療を求めるのは避けるようにしましょう。
対処法②焦らずに治療に専念する
二次障害がある方は、「焦らずに治療に専念する」ことを心掛けてください。
生真面目で責任感の強い人ほど、長期の休養を取るときには「早く仕事に戻らないと」と焦りがちです。
しかし、メンタル疾患を抱えている場合には、焦りが元となって自分を追い詰めることで治療が遅れ、寛解まで時間を要することが多いのです。
特に、休職に入っている方は、調子が安定する前に仕事復帰をすると、すぐに再休職するケースが少なくありません。
「今は治療に専念するべき」と自分に言い聞かせながら、焦らずに二次障害と向き合っていきましょう。
対処法③定期的なカウンセリングを受ける

3つ目の対処法は、「定期的なカウンセリングを受ける」です。
定期的にカウンセリングを受けて経過観察を行うことで、「問題点」に気づき、無理のない範囲で歪みを修正する一助になります。
すでに二次障害の治療をされている方の中には、医師による診察と薬の処方のみで、臨床心理士などによるカウンセリングを受けていない方もいるでしょう。
そういう方は、専門のカウンセラーによる定期的なカウンセリングを検討してみましょう。
発達障害に悩む人は、自分の状態を自覚することが苦手な場合が多いため、ご自身では気付いていなくても、何らかの徴候や認知の歪みが発生しているケースがあります。
ぜひ、カウンセリングを受けてみてください。
カウンセリング先がわからない場合は、かかりつけ医や次項「支援機関」などに相談すると、紹介されることもあります。
対処法④専門の支援機関を利用する
最後の対処法は、「専門の支援機関を利用する」です。
公民を問わず、発達障害の人や、精神疾患を抱える人向けに、福祉サービスを実施している機関があります。
具体的には、以下のような支援機関をご利用いただけるかと思います。(以下参考:東京都発達障害者支援センター(TOSCA)、東京労働局「障害者就業・生活支援センターとは」)
- 精神保健福祉センター
- 発達障害者支援センター
- 障害者就業・生活支援センター
精神保健福祉センターでは、メンタル疾患のある人向けに、専門的な立場からの相談・助言を行っています(全国の一覧はこちらです)。
発達障害者支援センターは、発達障害の特徴をお持ちの方であれば、子どもから大人まで、当事者と関係者の別を問わず、幅広くケアしている福祉センターです(全国の一覧はこちらです)。
この手の支援センターの中では、「発達障害に関する相談」に特化している点に一番の特徴があります。
障害者就業・生活支援センターでは、障害のある人であれば、生活と仕事の両面で相談をすることができます(全国の一覧はこちらです)。
障害者手帳の取得が必須ではなく、確定診断が下りていなくても、症状によって社会生活に困難があるときには相談可能な場合も多いです。
まずは利用可能かどうか、お電話であなたの状態を伝えてみるとよいでしょう。
いずれも、基本はお住いの市区町村役場が窓口になりますので、どの支援センターが適切かわからない場合には、総合窓口にその旨を相談してみてください。
発達障害の二次障害の予防策4選
最後に、二次障害の治療を終えられた方向けに、働きながら実践できる予防策を解説いたします。
うつ病などの精神疾患は、寛解したとしても、ストレスを抱え込むと再発する可能性があります。
大切なのは、治ったからと油断せずに、様子を見ながら通院やカウンセリングを継続することです。
特に、薬を服用している場合には、断薬したことをきっかけに症状が再発するケースがあります。
再発を防ぐためにも、医師の判断には必ず従うようにしましょう。
上記の点に留意した上で、これから紹介する予防策を講じるようにしてください。(以下参考:星野仁彦『発達障害に気づかない大人たち〈職場編〉』、木津谷岳『これからの発達障害者「雇用」』)
予防策①小まめに休みを取る

1つ目の予防策は、「小まめに休みを取る」です。
二次障害の程度とは別に、発達障害の人は、比較的ストレスに弱い傾向にあるとされています。
また、ASDやADHDの人の中には、疲労しているにも関わらず、長時間を通して作業に取り組む「過集中」の状態に入ることがあります。
こうした状態の際は、心身の限界を見極められずに、過労で倒れることも珍しくありません。
そのため、仕事の合間にできるだけ「小まめな休憩を取る」ことが大切です。
日頃から定期的に休暇を入れるなど、あまり連勤が続かないように自己管理をすると、無理なく仕事を続けることができるでしょう。
予防策②生活リズムを整える
予防策の2つ目は、「生活リズムを整える」です。
発達障害の人は、過集中であったり、こだわりのあることに夢中になったりと、時間を忘れる人が少なくありません。
結果的に夜更かしにつながりやすく、生活習慣が乱れやすいと言われています。
しかし、生活リズムが整わない状態で仕事に取り組むと、睡眠効率が落ちて疲労がたまりやすくなる上に、日中のパフォーマンスも落ちて、心身ともにストレスを抱えやすくなります。
そうなると、メンタル疾患などの二次障害が再発する可能性も高まります。
できるだけ「生活リズムを整える」ようにしてください。
具体的には、毎日三食きちんと食事を摂り、決まった時間に目を覚まして朝陽を浴びるようにしましょう。
予防策③ストレスへの対処法を身につける

予防策の3つ目は、「ストレスへの対処法を身につける」です。
日頃からストレスを溜め込まないように努めることも重要ですが、それでストレスが全くなくなるわけではありません。
精神衛生を保つためには、ストレスを上手に発散することも大切です。
あなたなりに、リラックスできる方法を探してみてください。
一般的に知られているリラックス法には、以下のようなものがあります。
- 1分間、目をつむって深呼吸をする
- 肩を上下させたり回したりする
- アロマテラピーを用いる
- 10分程度のストレッチを行う
- いつもより長くお風呂に浸かる
- 瞑想やマインドフルネスを実践する
可能であれば、職場でできる簡単なリラックス法と、帰宅してゆっくり時間を取ってできるリラックス法の2種類を慣習とするのがオススメです。
ストレスへの対処法は人によって異なるため、色々な方法を試して、自分に合うリラックス方法を見つけてみましょう。
予防策④就労支援を受ける
最後の予防策は、「就労支援を受ける」です。
先述した支援機関の他にも、特に就労に力を入れてサポートする機関が多数存在します。
中には、お勤め先とあなたの間に入り、業務内容や仕事量といった労務環境の調整をする機関もあります。
二次障害の予防をしながら働き方も改善したいという人は、ぜひ就労支援機関に相談をしてみてください。
一例をあげると、障害者総合支援法に基づいて福祉サービスを提供している「就労移行支援事業所」では、日常生活のアドバイスから仕事に役立つ専門的なスキルの指導まで、最低0円からサービスを受けられます。
二次障害を治してから転職したい方も、就職先やインターン先の紹介、新しい職場への定着支援まで、総合的なサポートを受けることができます(。
なお、就労移行支援を受けるためには「専門医による診断書」が必要です。
就労移行支援のさらなる詳細は、コラム「就労移行支援とは?サービス内容から就労継続支援との違いまで解説」をご覧ください。
まとめ〜発達障害の二次障害に悩む人は専門家に相談してみましょう〜

発達障害の二次障害の概要から、対処法、予防策までを網羅的に解説しましたが、あなたの治療に役立てられそうな情報はあったでしょうか?
発達障害による二次障害がある方は、まずは焦らずに、二次障害を治すことに専念しましょう。
その際には、専門医やカウンセラー、信頼できる友人やご家族、支援員などの協力を仰ぐことが大切です。
一人で抱え込まずに、周りの人と協力しながら、二次障害を緩和していってください。
このコラムが、発達障害の二次障害に悩む人の助けになったなら幸いです。
【最後に改めて…】
就労移行支援
という仕組みを知っていますか?
「就労移行支援」とは、「病気や障害のある人の一般企業での就職や仕事での独立と、その後の定着」をサポートする仕組みのことです。キズキビジネスカレッジは、就労移行支援の中でも、「これまでの職歴とは異なる、新たな業界・分野への就職」と「これまでの職歴を活かした就職」の両方に強いのが特色です。就労移行支援は公的な認可に基づいて行われており、病気や障害があることが診断書から明らかな場合などは、国の補償で最低0円から就労支援を受けられることもあります。
を利用した方は…
- 初任給
- うつや発達障害があっても、
KBCでは平均21万円
- 就職までの期間
- 通常約1年半かかるところ、
KBCでは平均4か月
- 就職率
- 通常52%のところ、
KBCでは82%
発達障害の二次障害への対処法はありますか?
一般論として、次の4点が挙げられます。「専門医の診察を受ける」「焦らずに治療に専念する」「定期的なカウンセリングを受ける」「専門の支援機関を利用する」。詳細はこちらをご覧ください。
発達障害の二次障害を予防する方法はありますか?
一般論として、次の4点が考えられます。「小まめに休みを取る」「生活リズムを整える」「ストレスへの対処法を身につける」「就労支援を受ける」。詳細はこちらをご覧ください。