うつ病のある人が使える制度10選 考えられる選択肢や働き方の工夫・注意点を解説 | キズキビジネスカレッジ  

うつ病のある人が使える制度10選 考えられる選択肢や働き方の工夫・注意点を解説

就労移行支援事業所・キズキビジネスカレッジ(KBC)の西村です。

この記事をお読みのあなたは、以下のような症状を最近感じていて、自分がうつ病に当てはまるのではないか、と思われているのではないでしょうか。

  • 特に何があったというわけではないのに、気持ちが落ち込んで悲しい、しんどい
  • 好きだった趣味や友達付き合いをしても、楽しいと感じられない
  • 何をするにも面倒・大変で、動くことができない
  • 目がすべってしまい、文章を集中して読めない

すでに診断を受けている方以外にも、「自分はうつ病なのではないか」と感じていても、どういった症状がうつ病に当てはまるかわからず、判断しかねてしまう方は多くいらっしゃいます。

しかし、うつ病は早期発見早期治療が大切な病です。

早く診察してもらい、早く治療に入ることで、多くの場合、治療期間を短くすることができます。

この記事では、特に社会人の方に向けて、「うつ病と仕事」の関わり方(働き続けるのか、休むのか働き方の工夫・注意点)、うつ病の人が使える公的な支援制度などをお伝えします。

少しでもうつ病の疑いが感じられるようであれば、まずはできるだけ早く病院、産業医、カウンセラーにつながりましょう(すでに診断を受けている方は、治療を続けましょう)。

その上で、この記事を読むことで、通院に加えてあなたができる具体的な選択肢が見えてくると思います。

あなたがより生きやすい環境に近づくために、以下の情報が少しでもお役に立てば幸いです。(参考:福田真也『働く人のこころのケア・ガイドブック 会社を休むときのQ&A』)

うつ病の人が使える制度10選

この章では、うつ病の人が使える、治療や転職のための制度についてご紹介します。

すでに述べた内容の繰り返しとなる部分もありますが、大事な内容ですので、あらためてご覧ください。

また、「読むのが大変」「どれを利用したらいいのかわからない」と思う場合は、「支援制度はたくさんある」とだけ安心・理解していただき、「あなた」に向いた支援については、自治体の相談窓口に連絡して見てください。(退職・転職を検討している場合は、私たちキズキビジネスカレッジ(KBC)にもご相談ください)

制度①年次有給休暇

制度①年次有給休暇

年次有給休暇とは、一定期間勤続した労働者に対して、心身の疲労を回復しゆとりある生活を保障するために付与される休暇のことで、「有給」で休むことができる、すなわち取得しても賃金が減額されない休暇のことです。

正規、非正規を問わず利用することができます(働いている時間によって利用できる日数には違いがあります)。

有給休暇は、一定期間勤続していれば年に20日、前年度の繰り越しが最長2年まで認められるので、多いと40日くらいあります。

有給休暇を取得する理由は、原則的には職場に伝える必要はありません。

ただし、長期になりそうな場合や、職場に理解がありそうな場合は、診断書などを提出した方がよいこともあります。

制度②病気休暇

一部の企業では、病気休暇制度といった病気欠勤制度を就業規則で定めています。

厚生労働省の「平成31年度就労条件総合調査」によると、労働者数30人以上の4,127社のうち25.5%の会社が「病気休暇制度」があると答えています。

一般的には、この制度を利用するためには、医師の診断書が必要になります。

また、利用できる期間は数か月~2年くらいが多いです。

給与は全額支給から半額、あるいは無給まで、企業によってさまざまです。

金額が少なかったり無給の場合は、次に紹介する健康保険の傷病手当金を利用できます。

制度③健康保険の傷病手当金

制度③健康保険の傷病手当金

病気休暇制度がない会社、またそれを超えて休む場合は、給与がもらえない休職という制度があります。

ただし、実は休職制度に関しては法律に明記されておらず、各企業の就業規則や社内規定によって定められています。

給与が出ない間の収入として、健康保険の傷病手当金があります。

正社員だけでなく、契約社員など非正規雇用であっても、健康保険に加入していれば健康保険組合から1年6か月の傷病手当金の支給を受けることができます。

金額は基本給の7割です。

また、企業・団体によっては、基本給の8割が支給されたり、1年6か月以上に延長できたりする場合もあります。

申請の際は、会社の人事・総務を通し健康保険組合か協会けんぽ(全国健康保険協会)から申請書類をもらい、申請する流れになります。

健康保険の傷病手当金について、さらに詳しく知りたい方は「全国健康保険協会 病気やケガで会社を休んだとき」をご覧ください。

制度④雇用保険(失業保険の基本手当)

雇用保険とは、労働者の生活及び雇用の安定をはかり、再就職の援助を行うことなどを目的とした雇用に関する総合的な機能をもった制度です。 (参考:厚生労働省「雇用保険制度」 )

うつ病に関連して退職した場合、ハローワークを通じて申請を行うことで、受給できます。

支給金額は、基本給のおよそ50~80%です。

ただし、申請してすぐに受給できるわけではなく、通常は申請から2〜3か月してから受給されるようになります。

詳細はハローワークインターネットサービス「基本手当について」をご覧ください。

また、先に紹介した、健康保険の傷病手当金と雇用保険(失業保険の基本手当)は、同時に受給することはできませんので、ご注意ください。

健康保険の傷病手当金は、療養中で仕事ができない場合にもらえる保険です。

一方、雇用保険(失業保険の基本手当)は、失業した方が再就職できる能力・意思があるが就労できていないときに支給されるもので、会社を辞めた時に、次の仕事を見つけるまでにもらえる保険です。

制度⑤自立支援医療

自立支援医療とは、心身の障害を除去・軽減するための医療について、医療費の自己負担額を通常の3割から1割に軽減する公費負担医療制度です。(参考:厚生労働省「自立支援医療制度の概要」)

自立支援医療の申請を検討される場合は、市区町村の障害福祉課にご相談ください。

制度⑥高額医療費制度

高額医療費制度とは、医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が1か月で上限額を超えた場合、その超えた額を支給する制度です。(医療費の上限額は、年齢や所得により異なります。)(参考:厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」)

高額医療費制度の申請を検討される場合は、健康保険組合か協会けんぽにご相談ください。

制度⑦労災保険

労災保険とは、業務上の事由又は通勤による労働者の負傷・疾病・障害又は死亡に対して労働者やその遺族のために、必要な保険給付を行う制度です。(参考:厚生労働省「労災保険とは」)

労災保険は、働いている事業所を管轄する労働基準監督署長への請求となります。

制度⑧精神障害者保健福祉手帳

精神障害者保健福祉手帳とは、一定程度の精神障害の状態にあることを認定するものです。

精神障害者の自立と社会参加の促進を図るため、手帳を持っている方々には、所得税の控除などの支援策が講じられます。(参考:厚生労働省「障害者手帳」)

精神障害者保健福祉手帳の取得を検討される方は、市区町村の障害福祉課にご相談ください。

制度⑨障害基礎年金

制度⑨障害基礎年金

障害基礎年金とは、病気やケガによって生活や仕事などが制限されるようになった場合に、現役世代の方も含めて受け取ることができる年金です。

病気やケガで初めて医師の診療を受けたときに国民年金に加入していた場合に受給できます。(厚生年金に加入していた場合は「障害厚生年金」が請求できます。)(参考:日本年金機構「障害基礎年金」「障害基礎年金の受給要件・支給開始時期・計算方法」)

障害基礎年金については、日本年金機構の年金事務所または市区町村の国民年金課、(社会保険労務士事務所)にてご相談いただけます。

制度⑩生活保護(制度)

生活保護とは、生活に困窮する方に対し、困窮の程度に応じて必要な保護を行い、健康で文化的な最低限度の生活を保障し、自立を助長する制度です。(支給される保護費は、地域や世帯の状況によって異なります。)(参考:厚生労働省「生活保護制度」)

生活保護の申請については、市区町村の障害福祉課にご相談ください。

前提:うつ病のある人が休職・仕事継続を決める判断基準

この章では、うつ病の場合、休むべきか、仕事を続けるべきかを考えるときの判断基準をお伝えします。

うつ病などのメンタルの病気は、身体の病気やケガと違い、”ここからは休養”という明確な基準を出すことが難しいという事実はあります。

以下、一般論として「休養したほうがいい場合」「仕事を続けてもいい場合」の具体例を、『働く人のこころのケア・ガイドブック 会社を休むときのQ&A』から引用し、解説いたします。

ただし、うつ病であるあなたが大丈夫だと判断しても、専門家の目からは休養が必要な場合もあります。

「自分のこと」を客観的に判断できるとは限りません。

ご紹介する基準は、「うつ病でも仕事を続けられる」または「うつ病は仕事を休んで治療していい」という安心材料にしていただいた上で、実際のあなたがどうするかについては、主治医や支援者としっかり相談しながら、どうするかを決めていきましょう。

①休職・休養したほうがいい場合:個人の努力ではどうしようもないとき

休職・休養したほうがいい場合

まず、休職・休養して、治療に専念したほうがいい場合(個人の努力ではどうしようもないとき)を判断するための目安をご紹介します。

仕事
  • 明らかにやる気がなくなって、気分が落ち着かずに仕事に集中できない
  • 書類やPCは目で追うのがやっとでまったく頭に入らない
  • 単純なミスや見落とし、物忘れが増え、明らかに業務に支障をきたしている
  • 業務の成果やアウトプットが数週間以上、極端に落ちている
  • 同僚とのコミュニケーションが苦痛で目を合わせられず、誰とも話す気力がわかない
  • 上司の言動や職場環境がひどく、仕事に行くと消耗してしまい改善の見込みがない
通勤と欠勤
  • 朝の通勤がつらく、途中の駅で降りてベンチで休むことが週に2回以上、数週間続いている
  • 遅刻や早退・欠勤が増えて、年次有給休暇(有給)の限度をかなり超えて休んでいる
生活
  • 有給で数日休んでもまったく回復しない、休み明けの出社がすごく苦痛で遅刻する
  • 朝、起きた時、今日も一日始めるのかと絶望的な気分になっている
  • 休みの前日も寝付けない、休日も夜中や朝早くに起きて、昼間はぼーっとして横になってしまう
  • 家にいても気が休まらない、楽しいことや趣味をしても楽しくなくなる、あるいはできない
  • 顔を洗ったり、歯を磨いたり、風呂に入るのも面倒・大変になる
  • 何事にも悲観的になり、関係ないことでも自分に責任があるように感じる
医療・病気
  • 主治医から仕事を休むよう強く勧められた
  • 過去にうつ病で1か月以上休職し、今回も前回と同じ状況になっている
  • 死にたい気持ちが強い、世の中から消えてしまいたいといった自殺願望がある

これらの項目にあてはまると感じる場合は、専門家に相談の上、仕事をお休みすることも検討しましょう。

②仕事を続けてもいい場合:医療や自身・会社の配慮で対応できるとき

つぎに、仕事を続けても大丈夫そうな場合の目安をご紹介します。

ただし、ご紹介する基準はあくまで目安ですので、専門家に相談した上で働き方を考えていくことが大切です。

仕事
  • 得意な業務はこなせて、その業務に専念するように上司が配慮してくれる
  • 定時に帰ったり、休日出勤はないように会社が配慮してくれる
  • テレワークやフレックスタイムを使えば、それほどの負担は感じずに仕事をこなすことができる
通勤と欠勤
  • 朝、通勤する際はそれほど苦痛なく行ける。満員電車も大変だがなんとかやり過ごせる
  • 有給の範囲で数日休んだだけで回復し、休み明けは仕事ができる
生活
  • 仕事はつらいが、趣味や親しい友人と会うと気分が晴れてすっきりする
  • 仕事の疲れは土日(休日)に十分に休むことで一掃できる
  • 一緒に住む家族がいて、つらいことを理解してくれ、休む時も協力してくれる
受診と病気
  • 精神科や心療内科を受診して服薬したら速やかに回復して、なんとか仕事ができるようになった

③休職・休養したほうがいい場合・仕事を続けてもいい場合のあいだにいる場合

休職・休養したほうがいい場合・仕事を続けてもいい場合のあいだにいる場合

休養する場合と仕事を続けるかの場合の目安をご紹介しましたが、そのあいだ(病気と健康のグレーゾーン)にいる人も多いかと思います。

その場合、下記のようなポイントを考慮し、休むか続けるか考えていくことになると思います。

  • 仕事の内容や負担
  • シフト勤務や夜勤の有無
  • 上司などとの人間関係や職場の環境
  • 会社の健康サポート体制
  • 家族と同居しているか、家族は協力的か
  • 借金などの経済面

とはいえ先述のとおり、うつ状態に近ければ近いほど、自分だけできちんと評価して決めるのは難しいものです。

同居している家族や親しい友人の声も参考にし、最終的には主治医の意見に従ってください。

あなたを実際に見ていて、うつ病についての経験・知識を持つ人とともに歩むことで、よりよく対処していくことができます。

また、主治医に関して、人と人との関係なので、主治医の方と相性が悪いということも考えられると思います。

どうしてもその医師を信頼して治療していくことはむずかしい、という場合は、他の精神科や心療内科へ行って、セカンドオピニオンを求めるのも一つの選択肢です。

信頼できる主治医やカウンセラーに自分の悩みや治療について相談できることは、きっとあなたを支える大きな力となるはずです。

うつ病のある人に考えられる仕事の選択肢4点

この章では、うつ病に関連して、今後の仕事をどうするか、以下の4つに分けて概要を説明します。

どの選択肢を取るにしても、医師への定期的な、または随時の相談は必要です。

その上で、必要に応じて、ご家族・職場・医師以外の支援者にも相談を行い、実際にどうするかを検討していきましょう。

選択肢①同じ職場で働き続ける場合

選択肢①同じ職場で働き続ける場合

うつ病であっても、主治医から「服薬、通院治療を続けながらであれば、症状の悪化に注意して仕事に行ってもいいですよ」と言われた場合は、今の職場で働き続けることができます。

うつ病だと絶対に働けないということはありませんので、ご安心ください。

前章を参考に、自らの症状の変化に十分気を配りながら働きましょう。

この場合、あなたがうつ病であることを職場に明かす必要は、基本的にはありません(職場のルールによっては必要になります)。

その上で、今の職場について、忙しい、人間関係に困難がある、シフトが不規則など、うつ病を改善するためによくない要因があるようでしたら、職場に異動・配置転換・時短勤務などを申請することも考えられます。

その際には、自分がうつ病であることを明かした方がスムーズに進む場合もあるでしょうし、職場から休職などを勧められる場合もあるでしょう。

自分のうつ病を明かすかどうかについても、「あなたの状況」と「職場の規則・雰囲気・前例」などを考えてから、周りにも相談した上で行いましょう(こちらは、後述する「退職後、別の職場に転職する場合」も同じです)。

また、それぞれの働き方をする上での詳しい工夫や注意点については、「うつ病になった人が仕事をする上でできる、働き方の工夫・注意点」をご覧ください。

選択肢②休職する場合

次に、休職(治療のための長期休暇取得)について、制度や種類をご紹介します。

休職について知っておくことで、「うつ病でも働き続けなくてはいけない」「うつ病だと退職しなくてはいけない」という不安や思い込みを解消できると思います。

年次有給休暇の範囲で休む

年次有給休暇の範囲で休み、治療を進めるパターンです。

この場合、給与が支給されることが最大のメリットと言えるでしょう。

有給休暇の範囲で「働けるレベル」まで回復すれば、長期的なデメリットはありません。

注意点としては、現時点で有給休暇の残日数が少ない場合、この手段は使えないということがあります。

会社の定める病気休暇制度を使う

お勤め先によっては、病気を治療するための休暇制度がある場合があります。

こちらの休暇は法律的な定めによるものではなく、各企業や団体が就業規則で定めるものです。

病気休暇制度の利用を検討している場合、あなたの職場に制度自体があるかを確認しましょう。

有給休暇との違いは、給与支払いの有無です。

有給休暇では必ず給与が支払われますが、病気休暇は、職場によっては、「休むことによるペナルティはないが、給与の支払いもない(一定額、減額される)」などの規則があるところもあります。

一般的に、この「病気休暇」と次に記載の「休職」では、医師による診断書が必要になります。

休職する

次に、いわゆる「休職」です。

有給休暇の残日数がない場合や病気休暇制度がない場合に、仕事を休んで治療する場合には、「休職」となります。

休職の場合、お勤め先からの給与支払いはなくなりますが、正規雇用・非正規雇用を問わず、健康保険に加入していて条件を満たせば、健康保険組合から傷病手当金を1年6か月の間もらえます。

具体的な手続きについては、お勤め先の人事担当や総務担当に確認してみましょう。

無給かつ傷病手当なしで、お勤め先に在籍

健康保険組合からの傷病手当金の支払い範囲を超えて休職が続くと、給与も手当金もなくなります(お勤め先によっては、少額の給付金をもらえることもあります)。

うつ病の治療は長引くことがありますので、こうした長期的な制度についても調べておくことをオススメします。

職場の制度や前例を調べることで、その職場に残り続けるか、退職するかの判断材料になるかと思います。

より詳しくは「うつ病で休職する人の確認事項まとめ|休職期間、手続き、人事の対応について」をご覧ください。

選択肢③退職する場合

選択肢③退職する場合

退職(して治療すること)については、特におひとりで決断せず、主治医、勤め先、ご家族、ご友人などにご相談されることをオススメします。

なぜなら、判断力が落ちるうつ病の症状下では、悲観的になったり絶望的になったりして、自分にその気がなくとも極端な選択をする方が多いからです。

重要な選択、特に退職・転職などの決断は先に延ばし、早まった退職は避け、まずは休職の方向性で考えられることがオススメです。

とはいえ、回復してきて冷静に考えられるようになっても、うつ病の原因が職場にあったり、ご自身に不向きな職場で勤めていたり、前向きに次の職場を探すしたりする場合は、退職されることは十分あり得ることだと思います。

退職自体の大まかな手続きは、以下のようになります。

  1. 手続き①上司に退職の旨を伝える
  2. 手続き②有給休暇を消化する
  3. 手続き③社会保険の手続きの準備をする
  4. 手続き④離職票の交付を依頼する

また、退職後の流れとしては、「雇用保険(失業保険の基本手当)をもらいつつ次の仕事を探す」「病気が回復せず休養が必要な場合は、障害基礎年金や生活保護の受給を検討する」といったことが考えられます。

なお、健康保険の傷病手当金は、退職後も1年6か月の受給期間中は支給されます(注:雇用保険(失業保険の基本手当)と同時に受給することはできません)。

各種制度については「うつ病の人が使える制度」にて後述します。

退職前後のことについてさらに詳しく知りたい方は下記コラムをご覧ください。

選択肢④退職後、別の職場に転職する場合

退職後、転職活動をされる際には、「就労移行支援事業所」の利用がオススメです。

就労移行支援とは、うつ病経験者や発達障害を持つ方などのために、就職に向けた支援を行う障害福祉サービスの一つです。

うつ病経験者によくあるお悩みなどにも対応したきめ細かいサポートを行っております。

支援内容の例は、次のように多岐に渡ります(具体的な支援の内容は、事業所によって異なります)。

  • 生活改善の支援
  • コミュニケーションのトレーニング
  • パソコンスキルの習得
  • ビジネス英会話やマーケティングなど高度なビジネススキルの習得
  • 職場体験の紹介
  • 本人に合う仕事探し
  • 履歴書や志望書の書き方のコーチング
  • 面接のコーチング
  • 再就職後の、職場定着のための企業との協力

就労支援について、さらにくわしく知りたい方は、下記コラムをご覧ください。

私たちキズキビジネスカレッジ(KBC)は、うつ病や発達障害などの人のための就労移行支援事業所です。

  • 病気や障害があっても、KBCでは初任給は38万円も
  • 通常52%の就職率が、KBCでは約83%
  • 通常約1年半かかる就職内定が、KBCでは平均4ヶ月

新宿・横浜・大阪に校舎があり、通える範囲にお住まいであれば、障害者手帳がなくても自治体の審査を経て利用することができます。詳しくは下記のボタンからお気軽にお問い合わせください。

うつ病のある人の働き方の工夫・注意点

この章では、今の職場・就職活動での条件・転職先の職場に共通して、うつ病の方が、働く上での工夫できるポイントをお伝えします。

主治医と相談の上で、ということが前提になりますが、うつ病の治療をしながら働き続ける、という場合もあると思います。

そのような場合、どのようなことに工夫できるのか、気をつけるとよいのかという点について、この章ではお伝えいたします。

たくさんありますので、読むのが大変な場合は、「工夫できるポイントはたくさんある」とだけご理解の上、あなたに向いている方法は、病院や就労移行支援事業所に聞いてみてください。

①病気をオープンにする場合(うつ病、服薬、通院のことをお勤め先に伝える場合)

病気をオープンにする場合(うつ病、服薬、通院のことをお勤め先に伝える場合)

病気をオープンにする場合の、働く上での工夫できるポイントは以下のとおりです。

ポイント①お勤め先にも事前に相談しておく
  • 調子が悪いことを上司や人事部などに伝えて、業務や負荷を可能な範囲で減らしてもらう
ポイント②産業医・産業看護師をたよる
  • 産業医や産業看護師を通じて、どのような配慮が必要かを上司に助言してもらう
ポイント③主治医をたよる
  • 主治医に業務軽減や残業免除が必要だという診断書を記載してもらい、会社へ提出する

主治医にも相談しながら、お勤め先から働き方の理解をしてもらいましょう。

②病気をクローズドにする場合(うつ病、服薬、通院のことをお勤め先に伝えない場合)

病気をクローズドにする場合の、働く上での工夫できるポイントを、3つにわけてご紹介します。

ポイント①仕事・職場での過ごし方
  • 調子の悪い時は仕事をする力が落ちるため、成果が落ちても仕方ないと自分自身がまず受け入れる
  • 治療によっていずれ回復することは期待できるので、しばらくの間は無理をしない
  • 業務目標を下げて、普段の60%くらいできれば満足するようにする
  • 出張、飲み会や宴会は可能な限り避け、仕事が終わったら速やかに帰る
  • 気分には波があり調子の良い日と悪い日がある。調子が良い時に仕事や出張の予定を入れすぎて、調子の悪い日に対処しきれない、とならないよう無理のない予定を組む
  • 職場に誰か信頼できる同僚や上司がいれば、その人にはうつ病で、気分が上がらなくて調子が悪いという状況を伝えて悩みを話す
ポイント②専門家への相談
  • 受診と服薬をきちんと続け、通院時間を確保する。
  • うつ病の治療はそれなりの期間がかかるので、土日や夜間など就業時間と被らずに通える通院先を確保することも大切
  • 主治医にクローズドで働いていることを伝え、服薬は朝と寝る前など、仕事中や昼休みに服用しないで済む飲み方にしてもらう
  • 優しく理解のある保健師さんや看護師さんが健康管理室にいたら受診を伝えて、どのように職場や上司に相談したらいいかを相談してみる
ポイント③自己管理にも気をつける
  • 土日(休日)は完全に仕事から離れて休み、できるだけ疲れを翌週に持ち込まないようにする
  • 普段から自身の調子に注意しておく(一番の目安は睡眠時間と睡眠の質であるため、それらも含めて日記やスマホのアプリに生活リズムを記録するとよい)
  • 自分なりのストレス対処法を身につける
  • 季節などの環境要因もあるので、最初に調子が悪くなったのと同じ時期には特に注意する

ご紹介したポイントを働く上で意識いただくと、うつ病の方にとって働きやすい環境を作っていくことができるため、オススメです。

③オープン就労・クローズ就労両方に共通する、働く上での大切な4つのポイント

オープン就労・クローズ就労両方に共通する、働く上での大切な4つのポイント

最後に、オープン就労・クローズ就労両方に該当する、働く上で大切な4つのポイントをご紹介します。

ポイント①自分の特性を理解する
  • 自分の特性を理解することにより、この先どのような職に就くのか、向いている業界はどこなのかなどを把握するきっかけになります
ポイント②様々な仕事・幅広い働き方を知る
  • 自分にあった職を見つけ、働き続けるためには、「様々な仕事・幅広い働き方を知る」ことが重要です
ポイント③休むことを恐れない
  • 「休むことを恐れない」ことも、仕事を続ける上で非常に重要な要素です
ポイント④障害者手帳の取得を検討する
  • 障害者手帳を取得することで、税金の減免措置に加えて、就職活動の際に、障害者を対象とする雇用枠へ応募できるようになります

障害者雇用について相談したいとお考えの方は、ハローワーク専門援助部門、障害者職業センター、就労移行支援事業所にご相談ください(私たちキズキビジネスカレッジ(KBC)も就労移行支援事業所の1つです)。

上記のように、うつ病の治療においては、「十分な睡眠」「(体調が優れないとき)休む勇気」「治療(通院、服薬、カウンセリング)の継続」「自分の心身の状態への理解」などが大切になります。

また、仕事のことから離れて、心を休める時間を意識的にとることも非常に大切です。

「そうしたいと思っても、どうしても仕事のことが頭から離れない」という場合は、「休養したほうがよい状況」にある可能性が高いので、ぜひ精神科医や産業医に相談してみてください。

また、どのように心を休めるか、は人によってさまざまです。

のんびり過ごすのが一番、という方もいれば、趣味や遊びに興じるのが何よりリフレッシュになる、という方もいるでしょう。

「うつ病に近い状態だから、自分は家でじっと休んでいないといけない」と思いすぎる必要はありません。

あなたが「趣味をしたい」「友だちと会いたい」など、何かしらの行動を取りたいのであれば、そういったリラックスできる時間も回復のためには必要です。

主治医にうつ病と診断されたけど、主治医と相談の上で仕事を続ける、という判断をされた場合、上記のようなことを工夫したり注意して、自分の状態を把握し、心身に負荷がかかりすぎないよりよい環境を構築していきましょう。

改めて、うつ病とは?

この章では、改めて、「うつ病というのがそもそもどういうものか」「どういった症状があるのか」といったことについてお伝えします。(参考:一般社団法人「日本産業カウンセラー協会」) 

既にご存知かも知れせんが、これまでに紹介した内容の理解も深まると思いますので、ぜひご覧ください。

①うつ病の症状

①うつ病の症状

働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」では、うつ病のことを次のように説明しています。

うつ病は、一言で説明するのはたいへん難しい病気ですが、脳のエネルギーが欠乏した状態であり、それによって憂うつな気分やさまざまな意欲(食欲、睡眠欲、性欲など)の低下といった心理的症状が続くだけでなく、さまざまな身体的な自覚症状を伴うことも珍しくありません。
つまり、エネルギーの欠乏により、脳というシステム全体のトラブルが生じてしまっている状態と考えることもできます。

以上のようなうつ病の症状は、大きく①気分の問題、②行動の問題、③身体症状の3つに分けられます。

ここでは、それぞれについて詳しくお伝えしていきます。

(1)気分の問題

気分の問題に分類される症状としては、日常生活では、次のようなものがあります。

  • 落ち込んで、わけもなく悲しい
  • いつも急かされているようで焦って落ち着かない
  • 細かいことが気になって不安になる
  • 今まで楽しかった趣味が楽しめない
  • 仲の良い友人とあっても楽しめない

人間関係でも、普段なら気にならないちょっとした一言がずっと気になってしんどくなったり、人に何を言われても自分がいけないから非難されているように感じ、何でも悪く受け取るようになったりします。

こういった症状が悪化すると、次のような、客観的に見ると極端な思考にとらわれることもあります。

  • 自分は働けなくなる。収入がなくなりホームレスになる
  • どんな仕事をしても、絶対にうまくいかないに違いない

(2)行動の問題

行動の問題に分類される症状は、日常生活では、以下が挙げられます。

  • 何をするのも面倒で大変
  • 倦怠感が強く、1日中ほとんど動けない
  • 少し動くと、どっと疲れてしまう

仕事の面で見られる症状には、以下があります。

  • 集中することができない
  • 新しい業務や、新しい手順で仕事をすることがつらい
  • 通勤電車に乗るのが以前にくらべてとてもつらい
  • わけもなく焦燥感にかられて、落ち着きがなくなる
  • 電話、メール、LINEなどができなくなる、するのに大きな労力を使う

(3)身体症状

身体症状としては、一番大きな問題は「眠れない」ことです。

「眠れない」にもさまざまあり、種類としては以下があります。

  • 入眠困難(寝付けない)
  • 中途覚醒(途中で起きる)
  • 早朝覚醒(ゆっくり寝たくても早朝に起きる)

睡眠時間が短くなったり、睡眠の質が落ちるために寝た気がしなくなり、朝の爽快感がなくなり、起きているときは身体の強いだるさや、頭にもやがかかったような感じを感じます。

これらは、昼間の活動モードで働く交感神経から、夜間の休養モードで働く副交感神経への切り替えがうまくいかなくなることが関係します。

うつ病はこの切替スイッチの支障が起きてしまい、休める時間があっても休養モードに切り替わらず、安らげず眠れなくなるため、疲労が蓄積して疲弊します。

「眠れない」ということ以外にも、以下のような症状が挙げられます。

  • 気持ちが悪く吐き気がして食欲が落ちる
  • 過食になり、食べ続ける
  • 急にドキドキと動機がする
  • 身体がだるく、疲れやすくなる(易疲労感・いひろうかん)
  • ひどい頭痛や肩こり
  • めまい

人によっては、気分・行動の問題はなく、身体症状だけを先に感じる場合もあります。

②うつ病の原因とは?

現在、うつ病の原因及び種類は、次の3つにわけて考えらるといわれています。

  1. 身体の病気や薬の副作用など明確な外因で起きる、身体因性うつ病
  2. 明確な要因がないのに、起きてしまう、内因性うつ病
  3. 職場での人間関係やトラブルなどのストレスが原因で起きる、神経因性うつ病(心因性うつ病)

ただし、どれも落ち込んでいるときの”うつ状態(症状)”を見るとさほど違いはありません。

その上で、精神科医がうつ病の疑われる患者さんを見るときは、まず原因①の身体因をチェックします。

その後、原因②の内因性うつ病について、遺伝的な背景もあるために家族歴を丁寧に聞き、原因③の神経因性うつ病に関連するストレス状況を見定めていく場合が多いです。

なお、神経因性うつ病(心因性うつ病)に関連して、仕事に関係する原因としては、次のようなことが考えられます。

  • 原因(1)休みが充分に取れない(残業時間が膨大)
  • 原因(2)シフトが不規則
  • 原因(3)職場の人間関係が合わない

補足して、精神医学を研究する医学雑誌「Journal of Psychiatric Research」によると、近年では、うつ病の発症に生活習慣や生活習慣病が影響する可能性が報告されています。

休みが充分にとれなかったり、シフトが不規則な仕事は、うつ病のリスクが高まる可能性がありますので、ご自身の体調に不安がある場合は、職場に労働環境に関する相談をすることをオススメします。

また、職場の人間関係に関して、パワハラやセクハラ、いじめや陰口などがある場合も、周りへの過度な気遣いによるストレスを引き起こすことで、うつ病につながります。

職場の人間関係に不安がある場合や、人間関係が悪いわけではないけれど、この職場のコミュニケーションが苦手だな…」と思う場合には、信頼できる仲間や上司に正直に相談するようにしましょう。

③うつ病は特別な病気ではありません

③うつ病は特別な病気ではありません

うつ病を患うことは、「特別なこと」ではありません。

先に述べたとおり、うつ病は、様々な原因で誰しもがかかりうるものです。

「うつ病にかかるなんて、自分はダメだ」などと思わないようにしましょう。

逆に、「うつ病は特別なことではない」という意識を持つことで、気持ちの負担を楽にすることで、今後の生活も再び充実していきます。

④うつ病の治療

うつ病の治療において、何よりも大切なことは、しっかり病院に通うことです。

すでに病院に通われているようでしたら、主治医の方針に従いましょう(必要に応じて、別の病院でセカンドオピニオンを求めることも有効です)。

また、うつ病は早期発見・早期治療が大切になります。

まだ診断を受けていなくても、少しでも「うつ病なのではないか...?」と不安に思われているなら、まず精神科、心療内科、産業医などに相談されることをオススメいたします。

病院・医者の治療を受けつつ、後述するような各種支援も、適宜頼っていきましょう。

そして、うつ病との付き合い方が少しずつ分かってくると、日常生活において、状態を悪化させすぎずに、ある程度の距離感を持って付き合っていくことができるようになっていきます。

なお、うつ病は慢性疾患であり、ほとんどの場合治療は長期戦となります。

回復すれば何も気にしなくてよい、というものではなく、高血圧や糖尿病のように「気をつけていれば軽快するけれど、注意はし続ける必要がある」病気です。

あなたが、うつ病の症状、もしくは、気持ちのしんどさ、落ち込みで悩んでいるなら、そういった症状との長期的な付き合い方を学んでいく、というスタンスで取り組まれることをオススメします。

参考:「うつ病」と似てる「躁うつ病」ってなに?

うつ病ににたものとして、躁うつ病(双極性障害)がありますので、参考として、そちらについても説明します。

躁うつ病(双極性障害)とは、うつ状態のときはうつ病と同じ症状があらわれますが、それに加え躁状態(よくしゃべったり、よく動き回ったり、いろんな考えが次々に浮かんだりする症状)が見られる病気のことです。

うつ状態が見られるため、うつ病と勘違いされることが多い病気です。

躁とうつの状態は、数週間~数か月置きに変化するといわれています。

この躁うつ病(双極性障害)には次の2種類があります。

  • 躁症状の激しい双極性障害Ⅰ型(従来の「躁うつ病」のイメージ)
  • 躁症状のあまり目立たない双極性障害Ⅱ型

とくにⅡ型は、うつ病と見分けがつきにくいのですが、うつ病と双極性障害では使用される薬や治療法、対処法が違う場合が多くあります。

心当たりがある場合は、具体的な症状とともに主治医の方に相談する必要があるでしょう。

まとめ:自分をより理解し、生きやすい環境へ近づいていきましょう

まとめ:自分をより理解し、生きやすい環境へ近づいていきましょう

ここまで、うつ病に関して、以下の4つに分けてご説明してきました。

  • うつ病とは何か
  • うつ病の場合、どうしたらいいのか?
  • うつ病の人が仕事をする上でできる、働き方の工夫、注意点
  • うつ病の人が使える制度

この記事をお読みのあなたは、どこか自分の心身の状態に不安をお持ちなのだと思います。

「自分で対処できるんじゃないか」「このくらいのしんどさ、みんな感じているんじゃないか」と思われる方は非常に多いのですが、あなたが感じているしんどさ、つらさはあなただけのものです。

他の誰かと比べる必要はなく、あなたがしんどい、つらいと思われるなら、ぜひ精神科、心療内科、産業医へご相談ください。

そういった場所は、しんどさ、つらさを感じている人のためにあるのですから。

信頼できる第三者に相談しながら、心身の休息を大切に、自分の特性・状態を把握し、ストレスへの対処法を身に着けていきましょう。

あなたが、少しずつ生きやすい環境に近づいていけることを、心より祈っています。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

監修キズキ代表 安田祐輔

発達障害(ASD/ADHD)当事者。特性に関連して、大学新卒時の職場環境に馴染めず、うつ病になり退職、引きこもり生活へ。
その後、不登校などの方のための学習塾「キズキ共育塾」を設立。また、「かつての自分と同じように苦しんでいる人たちの助けになりたい」という思いから、発達障害やうつ病などの方々のための「キズキビジネスカレッジ」を開校。一人ひとりの「適職発見」や「ビジネスキャリア構築」のサポートを行う。

【著書ピックアップ】
ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(2021年12月、翔泳社)』

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翔泳社公式 【略歴】
2011年 キズキ共育塾開塾(2023年7月現在10校)
2015年 株式会社キズキ設立
2019年 キズキビジネスカレッジ開校(2022年7月現在4校)

【その他著書など(一部)】
学校に居場所がないと感じる人のための 未来が変わる勉強法(KADOKAWA)』『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(翔泳社)』『暗闇でも走る(講談社)』

日経新聞インタビュー『働けたのは4カ月 発達障害の僕がやり直せた理由』
現代ビジネス執筆記事一覧

【メディア出演(一部)】
2022年 NHK総合「日曜討論」(テーマ:「子ども・若者の声 社会や政治にどう届ける?」/野田聖子こども政策担当大臣などとともに)

執筆西村二架

にしむら・にか。精神保健福祉士。
1992年生まれ。関西学院大学文学部卒業後に京都医健専門学校で学び、2019年に国家資格・精神保健福祉士資格を取得。2018年8月から、キズキ共育塾(不登校・中退・発達障害・社会人などのための個別指導塾)で講師として勤務。現在は主任講師として国語・数学・英語・小論文・面接の学習支援およびメンタル支援を担当。また、うつや発達障害の方々のための就労移行支援事業所キズキビジネスカレッジでも英語などを教える。2023年現在、TOEIC890点を所持。

サイト運営キズキビジネスカレッジ(KBC)

うつ・発達障害などの方のための、就労移行支援事業所。就労継続をゴールに、あなたに本当に合っているスキルと仕事を一緒に探し、ビジネスキャリアを築く就労移行支援サービスを提供します。トップページはこちら→

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